スタイリストの地曳いく子さんと、ヘアメイクアップアーティストの山本浩未さんの対談形式で書かれた書籍「大人美容」。
コスメ好きでもなく、スキンケアもほとんどしないけど、若々しくありたいと願う私。書店でパラパラっと立ち読みしてみると、かなり興味をそそられ、すぐに購入しましたよ。
家でじっくり読んでみたら、共感することや参考にしたいことも多い内容でした。なにより、クスッと笑えて元気がもらえるところが良いですね。
目次
第1章 テーマは「今っぽく、感じよく」
大人のキレイは、がんばった美容法をすることでもなく厚化粧することでもなく、まずは今を知ることが大事。
今の自分の顔や状況、今のコスメ、今のスキンケア化粧品。頭の中にある、昔の情報を新しく上書きすることからキレイは始まるのです。
高級化粧品を使うことが大切なのでもなく、必要なのはひと手間。
目指すのは感じのいい大人のキレイ。きれいなるのは自分のためでもあるけど、人のためでもあるって書かれていますよ。
最近は、私の周りでも高齢化が進んでいます(笑)髪の毛ボサボサで、化粧っけもなく、服もヨレヨレ。明らかに自分に手をかけていないよね、という女性を見ると、淋しくなってしょんぼり。(T_T)
逆に、髪やメイクが整えられた感じの良い大人女性に出会うと、それだけで嬉しくなるのです。
第2章 大人がやるべきヘアケア編
『髪が変われば全てが変わる』と大人美容でも書かれてるように、50歳を過ぎたころあたりからでしょうか?髪に気を配ることが大切だと周りや自分を見て実感。
髪がボサボサだったり髪に艶がないと老けて見えます。逆に言えば、髪をキレイにセットしてツヤを出すことで、簡単に若々しくいられるのですね。
それで最近になってやっとのこと私、毎朝、ブローするようになりました。^^;
昔々は朝食を食べる時間がなくなっても髪はブローして学校や職場へ行く人だったのですが、歳を重ねるにつれて雑になり、最近ではささっと手ぐし程度になっていたのです。
「どうせ私なんて誰も見てないし」という気持ちからですね。こういった思いがさらに気持ちを老けさせ、外見を老けさせていたのです。
毎朝、簡単にですが、ブローするようになってから、気分が上がることを感じているところですよ。
ところで、私はフワッとしたエアリーな髪型が好きです。でも、山本浩未さんや地曳いく子さんによると、そういった髪型はツヤにハリにボリュームが髪にあってこそ素敵であり、「大人は捨てるべし」と断言されているのを読んで、ちよっとショックでした。(T_T)
『おくれ毛は疲れ毛に見える』って、うまいこと言うな~と感心(笑)。『大人には抜け感よりもきちんと感が大切』って、なんだか淋しいけど、そういわれたらそうなのかな~と。。
悩める大人女性の髪にウィッグの勧めもあり、参考になりましたよ。
80代になる私の母も先日ウィッグ買ってました。「若返るわ~♪」と自己満足していましたよ。(まだ、つけたところは見てないのですが・・^^;)
ほかにも、この第2章では、白髪のホームケアやシャンプーについてなど、ヘアケアについてもいろいろと書かれています。
地曳いく子さんが、後頭部のトップがペタンコに寝癖がついた時の対処法を書かれているのですが、まさに私がやっている髪の分け目やつむじを隠すドライヤーの使い方と同じで感激しました^^。
第3章 大人がやるべきメイク編
自分の顔を知るために必要だという拡大鏡。メイク編でも、またまた拡大鏡を持つことをオススメされています。
便利だけど見るのが怖い拡大鏡。でも、ここまで山本浩未さんがおすすめされると、買おうかどうか迷ってしまいます。^^;
ところで、メイクに関してですが、大人美容では、大人が失ってしまっているハリやツヤをメイクで演出し、若々しくするのが目的とされているのに、強く共感するところです。
私の場合、のっぺりとした日本人顔なので、化粧栄えすることなく、化粧しても無駄だと、若いころはずっと思っていました。
ですが今は、失ったものを補う大切なアイテムとなっています。(笑)
山本浩未さんがお勧めしているのは「白、黒、赤」のメリハリを出すメイク方法。
その理由は、大人の顔はくすんでぼやけてくるから。白・黒・赤といったベース色をはっきりさせるだけで元気に見えるし、フレッシュさがよみがえるのですね。
地曳いく子さんの「変な服を買うぐらいなら毎年ファンデーションを買い替えた方がいい」といった発言には、ちょっと閉口しますが^^;。
それだけコスメの進化は目まぐるしいために、新しいのを使ったほうが素敵になりやすい。しかも、いまどきのコスメメイクで、モチベーションをあげることにもつながるからなのでしょうね。
地曳いく子さんはコスメマニアでもあるらしく、この第3章では、愛用なさっているコスメの紹介もされていますよ。
第4章 大人がやるべきスキンケア編
大人美容では「お手入れだけは、やった者勝ち!」と書かれています。
この章では、地曳いく子さんと山本浩未さんが実際になさっている、スキンケア談義が書かれていますよ。
けっこうガッツリとスキンケアをされている、山本浩未さんと地曳いく子さん。
山本浩未さんの提案するスチーム美容法にクリーム、オイル、美容液、クリニック美容などについての2人のお話しがてんこ盛りです。
私の場合、肌断食を3年した後も、ほぼスキンケアしない状態での今の肌が気に入ってるので、サラッと読み流した部分ではありますが・・^^;。
とはいえ、スキンケアの方法は本当に人それぞれ。気になるスキンケア方法をやってみて、自分の肌に合うかどうかを見てみないことにはわかりません。
とくにホルモンの関係から肌質の変わりやすい40代50代あたりで、スキンケアってどうしたらいいんだろう?と迷い子になっている女性の方には、参考になるのではないでしょうか。
第5章「ちょっと先」のキレイを育てよう
この章も、私たち50代であればかなり共感できる、歯に衣着せぬ二人の談義が書かれていますよ。
これからも続く『重力と乾燥』との戦いの中で自分を観察し、必要なケアをすることが大切。とはいっても、お手入れでストレスを作らない。
「こぎれいなおばさま」目指しましょう、では、そうなるには・・?
美容のプロとおしゃれのプロのお二人。綺麗になるには、ストレッチやマッサージも欠かせないとのこと。
やっぱりね!と、こういった点にも、私は激しく共感です。
「大人美容」を読み終わっての感想
ただひとつだけ、すごーく気になったこと。「大人美容」の中で、薄いブルーグリーンの文字で書かれている部分が、けっこうあるんですね。この部分の文字が見づらいために、読むのに目が疲れました。この点だけが残念です。。
でも、内容が面白かったので、がんばって読みましたけどね^^;
山本浩未さんと地曳いく子さんが大人美容で伝えたかったのは、いくつになっても綺麗になるのって楽しい、ということではないかと感じました。
多くの女性が感じるであろう50代の壁。山本浩未さんも例にもれず感じられたそうです。そこで壁を越えるのに手助けとなったのが、地曳いく子さんの著書だったと書かれています。
私も地曳いく子さんの本は持っていますし、元気づけられました。「服を買うなら、捨てなさい」はあまりに面白くて書店で立ち読みしてしまい、ほかの本も読みたくて「50歳、おしゃれ元年」を購入しましたよ^^;
いずれの本にしても、年を重ねて変化していく自分を恐れるのではなく、楽しみましょう!と捉えているところが、しぼみつつあるおしゃれ心に響いてきます。
でもどうやって楽しむの?
その方法が大人美容には、二人のトークを通して書かれていますよ。
インプラント治療受けたことがあるという地曳いく子さんの話や、山本浩未さんのピーリングや美容レーザーでの失敗談も書かれてあったりと、けっこう赤裸々な告白で、親近感が感じられました。
若い頃は美人が勝ち、ブスは負け、っていう辛い絶対法則があったけど、そこに下克上が起きるのが大人世代!
というのは地曳いく子さんの言葉。そうそう、これこれ!目の細い決して美人とはいえない私も、これを期待して40代あたりから、ちまちまとではありますが、自分に手をかけ始めたのを思い出します^^;。
そういうわけでこれでも、若い頃よりも、美容に詳しくなっています(笑)。
今までよりも少しだけ、手間と時間を自分にかけてあげると、ちょっとだけ綺麗になってくる。
するとそうすることが楽しく、また、私たちの自信へとつながり、素敵な大人女性になっていく。とっても素敵な流れですよね。
美容に詳しい人にというよりも、年齢を重ねたことで、どうメイクしていいかわからない、スキンケアをやっても無駄、と諦めてしまっている女性にこそ読んでもらいたい本です。