50代になってから、やけに気になる体の部分に、首のたるみとシワがあります。歳のせいと見て見ぬふりをしていました。
でも、その悩みが、簡単なリンパマッサージで解消できるとしたら、やらないという選択肢はありませんよね。
あさイチ!で、首都大学東京教授、理学療法士の竹井仁先生がそのやり方を教えて下さいましたよ。今回の記事はそのまとめになります。
竹井仁先生先生は、むくみとたるみ解消の達人なのです。
目次
リンパとは?
リンパとは、体に溜まった水分や老廃物を流し去っていく道のこと。
リンパと皮膚のしわって関係あるの?
皮膚の下には、リンパが張り巡らされています。長時間動かなかったり、ストレスが多くなると、リンパの流れが悪くなり、リンパ液が滞ってしまいます。
その結果、首の場合だと首がむくみ太くなるので、首のしわの原因となります。
また、2重あごもリンパの流れが関係しているので、リンパマッサージで流れを良くすると効果的です。
リンパマッサージのやり方のコツ
リンパマッサージは、痛くないようにあくまでも優しく行います。気持ちいい感じでやってください。
むくみの原因は、筋肉の中にあるリンパ管ではなく、浅いところにある毛細リンパ管にあります。これは脂肪層の中にあり、薄い場所にあります。
とくに、むくんでいる人はついつい強く押しすぎる傾向があります。ですが、強く押しすぎると破壊されてしまうおそれがあるので、優しくさするようにマッサージを行います。
鎖骨のあたりをよく流せるように意識するとよい、とのことでしたよ。
リンパマッサージをするときの注意点
首をすっきりさせたければ、軽いリンパマッサージがオススメです。ただし、自己流でやるなど、間違った方向にマッサージをやってしまうと、逆効果となってしまいます。
また、以下に当てはまる方は、リンパマッサージを控えてくださいとの、竹井仁先生からのコメントがありましたよ。
【注意】妊娠初期や後記、血圧に異常がある場合、感染症や悪性腫瘍などの病気がある方は、リンパマッサージを控えてください。
リンパマッサージの方法
まずは、鎖骨ほぐしと首のストレッチでリンパマッサージの準備です。
鎖骨ほぐしのやリ方
実際に、私もやってみました。(加齢のアラが目立たないよう、画像を明るくしてみましたが、それでも・・汗)
写真のように手を交差させます。鎖骨のくぼみに中指と人差し指で円を描くように10回ほどゆっくりと、軽くやさしーく押していきます。
このあたりには、神経も通っているので、痛いと感じたら少しずらして行ってください。痛くなく気持ち良く感じるのがコツです。軽く圧迫する程度で。
首と顔が肩よりずっと前に出た姿勢、猫背でやるのは良くありません。正しい姿勢で鎖骨ほぐしをやるのが大切です。
首のストレッチのやり方
- 左右のどちらかに首を倒します。
- (耳を肩に近づけます)首を倒したままで5秒間キープ。
つぎに、反対側に首を倒して、5秒間キープ。
これを10回ぐらい行います。 - 首のストレッチで、首の横の筋肉が、毛細リンパ管を圧迫したりゆるめたりするので、リンパの流れがよくなります。
リンパマッサージのやり方
これからが、リンパマッサージの本番となります。
①唇の脇に手のひらを添えます。唇の脇からあごの下、鎖骨のところへリンパを流すつもりでやさしく柔らかくさすります。
これで、縦方向にリンパを流します。
※首を前に出したり、ほうれいせんを下げるようにやるのは良くない。
②あごの下のところから横方向に、耳のところまで手でさすります。
竹井仁先生を見ていたら、人差し指と中指で、あごのラインを挟んで、耳の下までスーッと手を移動していましたよ。
痛くないように、やさしくやります。
③耳の少し上のほうに指のはらをあてます。
それをスーッとほほの横を通って、首の横から鎖骨へやさしくさすります。
④または、目の当たりからリンパの流れを促します。顔をおおうように手をおいて、その手を③とおなじように、頬の横、首の横をとおり鎖骨まで、やさしくさすります。
これらのリンパマッサージで、顔全体のリンパがゆるんでいきます。
①②③④とも、何回やるのかは竹井仁先生は言われませんでしたが、いつも数回繰り返してらっしゃいましたよ。
⑤最後に、準備でやった鎖骨ほぐしを行います。
顔や首のリンパマッサージが終わったら、常温のお水をコップ1~2杯飲むと、さらにリンパの流れが良くなります。
リンパマッサージは1日に何回?いつやるのが良い?
- 朝、寝起きとお風呂あがりに行うのがよい。
- デスクワークしている人は、お昼休みにやるのもオススメ。
- むくむ前、疲れすぎる前に、リセットするのがコツ。
- マッサージは、美容オイルやクリームを使ってやっても良い。
飲酒で翌朝顔がむくまないようにするには?
お酒を飲むと、利尿作用で体内の水分がドロドロになります。それで、翌朝顔がむくみやすくなります。
- 夜お酒を飲んだら、ストレッチして寝ると良い。
- 寝起きに水を飲んで、リンパマッサージをして、また1~2杯の水を飲むと、顔のむくみ解消に良い。
水ではなく、麦茶でも良いですが、カフェインの含まれていない飲み物が良い。
まとめと感想
- 首のしわやたるみをとるには、首のむくみをとるのが効果的。
- むくみは、リンパの流れが関係しているので、リンパの流れを良くする。
- リンパの流れを良くするには、リンパマッサージが効果的。
- リンパマッサージには、まずマッサージの準備として、鎖骨ほぐしと首ストレッチを行う。
- リンパマッサージのやり方は、①唇の脇から鎖骨まで縦方向にリンパを流す。
- ②あごの下から横方向にリンパを流す。
- 次に、③耳の少し上のほうから鎖骨までを流す。または、④手のひらで顔を覆う感じから鎖骨までリンパを流す。
- ⑤最後に、鎖骨ほぐしを再び行う。
- リンパマッサージを終えたあとは、常温の水を1~2杯飲む。
- リンパマッサージは、寝起きとお風呂あがりにするとよい。
- デスクワークの人は、昼食時間にもやるとよい。
- 飲酒で、翌朝、顔がむくむのを避けたい場合は、寝る前に軽くストレッチして、寝起きに水を飲んでからリンパマッサージを行い、終わったとあとにも水を飲む。
というわけで、リンパマッサージというと、もっとゴリゴリやるのかと思っていたのですが、竹井仁先生のやり方は、とにかくやさしくさするといった感じでしたね。
40肩で腕が上がらず痛かったときに、腕をさすると痛みが和らいだのですが、さすることで本当にリンパの流れってよくなるんですね。
⇒もしあなたが50肩になったら!(痛みをひどくしてしまった私の間違った経験談)
リンパマッサージの方法ですが、これってエステでやってくれるフェイスマッサージの方法とほぼ同じでした。
エステでマッサージしてもらうと、直後はまぶたのむくみがなくなって、リフトアップするんですよ。すごいなーって思ってたけど、自分でもできるんですね。
吉木伸子先生は、プロならいいけど自己流でマッサージするのはかえって、しわやたるみの原因になる、っておっしゃっていました。でも、今回、竹井仁先生のリンパマッサージの方法がしっかり分かったので、これからやってみたいと思っています。
あと大切なのは、ゆるーく、やさしーく。竹井仁先生は「柔らかに」っておっしゃっていました。なるほど、柔らかにですね。