世の中には、いろいろな美容法があります。その中でも、もっともシンプルな美容法が肌断食ではないでしょうか。
私も以前3年ほど続けていたのですが、その後もスキンケア化粧品はほぼ使っていません。それでもお肌は良好で、トラブルひとつありませんよ。
スキンケアしない美容法である肌断食ですが、お化粧することはNGではないのですね。ただし、せっかく本来の健康な肌に育成中のとき。コスメ選びは大切です。とくに顔全体に使うファンデーション。
肌断食については私の体験談もまじえて、断片的にこのサイトに書いてきたのですが、今回は改めてまとめておくこととします。
目次
肌断食とは
肌断食とは文字通り、お肌に食べ物(栄養)を与えないことです。
つまり、今やっているスキンケアを一切やめて、肌本来の力で潤いや、透明感などを作っていくことなのですね。
ほとんどの女性は、たくさんのスキンケア化粧品でお肌を酷使してきています。
赤ちゃんや、子供の肌を見てください。
丁寧なスキンケアもしていないのに綺麗ですよね?これが本来の人の肌の姿なのです。
ですが、女性はメイクをします。そうすると、寝る前にクレンジングで落として、洗顔料で顔を洗います。
その行為が、実はお肌を傷つけているのです。
どうして?と、思いますよね。それをこれから説明していきますね。
- 肌断食の条件として、お肌に塗るのは基本「ワセリン」だけ
- 洗顔する際は「純石鹸」のみ
スキンケアに使うものは、この2つだけです。
基本、毎日ノーメイクで過ごすことがおススメされています。とにかくお肌に負担を掛けないのが前提なのです。
肌断食を始めると、ほとんどの人は、お肌が乾燥したり、吹き出物が増えたり、しわができたりと、びっくりするくらい、お肌の状態が悪化するのでやめる人も多いようです。
※私の経験からも、肌断食を始めるのは、肌が乾燥しやすい冬よりも乾燥しにくい夏のほうがおススメです。
これらは、お肌の「好転反応」といって、今までしっかりスキンケアしていたために、お肌の奥に蓄積されてきた汚れが外に排出されなかったために、出ているだけなのです。
この「好転反応」を乗り越えたら、新しい何も影響を受けていない角質が生まれるので、お肌が綺麗になる、というわけなのですね。
肌断食には個人差があります。
早い人だと肌断食を始めてすぐに効果を感じる人いれば、数か月かかる人もいます。
これは、お肌のスキンケアをしっかりしている人とそうでない人の差です。
丁寧にスキンケアをしている人の方が、時間が掛かると言われています。
それだけお肌を甘やかしてきたからなのです。
肌断食の効果としては以下のことが期待できますよ。
- ニキビや、吹き出物が出にくくなる
- お肌が潤う
- 肌にツヤが出る
- 毛穴の汚れがなくなる
お肌の本来持っている力が、これらを改善してくれます。
ですが、冒頭にも触れましたが、いきなり肌断食をするのは難しいと感じる方が多いのも事実。
そこで、そういった方にも3つの方法がありますので、自分に合った方法で無理なくお肌の改善に努めてみましょう。
24時間肌断食
本格的な肌断食です。ルールは簡単です。お肌に一切、化粧品をつけずに過ごすだけです。
とにかく、これは強い意志が必要です。
ですが、いきなり、全部の化粧品を断つのは、肌荒れが加速する恐れがありますので、今までやってきたスキンケアを徐々に減らしていってお肌を馴らしていく方がおススメです。
例えば普段のスキンケアはクレンジング→洗顔→化粧水→乳液→美容液だとします。
それを、まず美容液は使わない。ということからしていきます。
最終的には何もつけないのが理想ですが、どうしても乾燥の時はワセリンのみお肌につけても良いとし、洗顔も水かぬるま湯にしていって下さい。
休日のみ肌断食
こちらは、仕事の日はメイクをしないとダメな方向けです。
かなりゆるめです。
例えば、休日前夜にメイクを落とすためクレンジングと洗顔をした後、肌には何もつけず、翌朝の洗顔は水、またはぬるま湯で、もちろん肌には何もつけず、その夜も水かぬるま湯で洗顔後、肌には何もつけず就寝。
という方法です。
休日のみ、お肌に何も手を掛けないということです。
メイクをしない日を作るだけでも違ってきます。
夜だけ肌断食
昼間はどうしてもメイクをしないといけない、24時間は無理、という方向けです。
昼間はメイクをして、夜、クレンジングや洗顔料で落とした後は、何もつけない、という方法です。
あとは寝るだけなので、一番気軽にできるのではないでしょうか。
夜、寝ている間に肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)が行われるので、実感しやすいのではないでしょうか。
肌断食中でもメイクはしてもいい
本来「肌断食」とは、お肌に余計なものをつけないことが目的です。
その理由として、化粧品には必ずと言っていいほど、界面活性剤や、防腐剤などの化学物質が使われており、決して肌に良いもの、とはいい切れないからです。
しかも、敏感肌の人にとっては、こういった化学物質配合の化粧品を使うこと事態がよけいお肌を傷つけています。
そうなるとメイクも同じですよね。
肌断食をするにはノーメイク主義を目指すことになるのですが、それは女性にとってかなりハードルが高いですよね。
ですので、ナチュラルメイクなら大丈夫です。
肌断食中のメイクのポイント
肌断食中のメイクで気をつけてほしい点は以下の2点。
- 石鹸でも落とせるのも
- 肌にとって優しいもの
ファンデーションは基本クレンジングを使わないと落ちないものが多いものです。
その中で、石鹸でも落ちるものといえば、「ミネラルファンデーション」になります。
着け心地も軽いですし、カバー力もあるのでおススメです。
ですが、ミネラルファンデーションの中には、クレンジングでないと落ちないファンデーションもありますので、公式ホームページなどをしっかりチェックして下さいね。
化粧下地はワセリンをつかう
そして忘れてはならないのは、化粧下地でしょうか。
ミネラルファンデーションは化粧下地なしでもつけられるものが多いのですが、肌断食中は一時的にお肌が乾燥します。
乾燥したままのお肌にミネラルファンーションをつけると、肌の粉吹きが目立つんですね。
そこで、乾燥している部分に薄く、ワセリンを塗って乾いてからミネラルファンデーションを付けてみて下さい。
くれぐれも塗り過ぎにのないように。ワセリンを多く塗るとべたつき感で不快です。それに、いくらワセリンとはいえ、使いすぎてはお肌のターンオーバーにも影響を及ぼしますからね。
日焼け止めは使わない
肌断食中でも、紫外線は容赦なく降り注いでますよね。
ですが残念ながら、肌断食中の日焼け止めの使用はおススメしません。
なぜなら、日焼け止めは、紫外線吸収剤や、紫外線散乱剤、界面活性剤といった、お肌にとっては、刺激になる成分が多く含まれているからです。
それに、落とす時にクレンジング剤を使うことにもなるからです。
日焼け対策については、室内にいる時は、UVカットのカーテンに変える。
外出時は、日傘、UVカット帽子や手袋がおススメです。
肌断食中のファンデーション選び3つのポイント
肌断食中ではメイク選びに迷われるのではないでしょうか。私がそうでしたから。
とくに顔全体に使うファンデーション選びのポイントは以下の3点。
- 肌に負担の少ない成分
- 石鹸で落とせる
- 使い心地の良いもの
肌断食している人に評判の良いミネラルファンデーション3点
ミネラルファンデーションはお肌に優しいとされていますし、なにより石鹸で落とせるのが魅力です。
ですが、最近のミネラルファンデーションは「ミネラル100%」のみ、ではないのもあります。
そういったものは、クレンジングで落とさないとダメな場合もあるので注意が必要です。
これらを踏まえて、おススメミネラルファンデーションを3点、ご紹介します。
ヴァントルテ
ミネラルシルクファンデーション
お試し価格500円(税別)
通常価格3300円(税別)
SPF25 PA++ 内容量6g
天然ミネラルとシルクを配合しているため、「キメの整った透明感のあるお肌」がキャッチフレーズ。
【評判】
・仕事中のメイクとしても問題なし。石鹸で落とせるし肌に優しい。
・このファンデをつけると乾燥知らずに。
・軽い付け心地なのにカバー力あり。
ミネラルUVファンデーション
お試し価格500円(税別)
通常価格3300円(税別)
SPF50+ PA++++ 内容量6g
UVカットが最高値なのに、お肌に優しく保湿ケアまでしてくれます。また、テカリ崩れも防止。透明感のあるツヤ肌にしてくれます。
【評判】
・ヨレないのでいいし、UVカット効果もあるので、天気を気にせず使える。
・素肌っぽい仕上がりが好き。
・自然な上、化粧崩れしない。
レイチェルワイン
お試し価格1980円(税込)専用ブラシ付き!
通常価格3000円(税別)専用ブラシ4200円(税別)
SPF27 PA+++ 内容量4.5g
軽い付け心地で付けているのを忘れさせます。そのうえ、一日中崩れにくいので人気があります。日本人の肌色に合わせた色を提供しているので、自分に合う色がみつかります。
【評判】
・素肌のような感じなのにカバー力もあり、きめ細かいファンデーション。
・このファンデをのせると、毛穴が消えて、透明感のあるお肌に。
エトヴォス
ツヤタイプとマットタイプから選べます。
マットスムースミネラルファンデーション
お試し価格1800円(税別)
通常価格3000円(税別) 専用ブラシ2000円(税別)
SPF30PA++ 内容量5.5g
接近されても大丈夫な陶器肌に仕上げてくれます。その上毛穴も目立ちません。
【評判】
・付け心地も良く、肌に負担が掛かっている感じがしない。
・今まで夕方には、ドロドロに化粧崩れしていたのに、このファンデーションにしたら全く崩れず感動。
ディアミネラルファンデーション
お試し価格 1800円(税別)
通常価格 3000円(税別) 専用ブラシ 2000円
SPF25 PA++
朝つけたら夕方まで崩れないツヤ肌になれます。
【評判】
・今まで使ったミネラルファンデーションの中で抜群に使用感がいい。
・薄付き感があり、素肌っぽく見える。
どのミネラルファンデーションもクレンジング不要で成分も天然由来のものを使用し、お肌に優しく肌断食中の味方です。
さらに、3つの中でもミネラルファンデーション選びに迷ったら、成分の比較をするのがおススメですよ。こちらでミネラルファンデーション成分の比較してます。
肌断食をはじめた当初、化粧ノリが悪いときの対処法
肌断食を始めるとすぐに肌が反応するのは「乾燥」だと思います。
やはり、今まで、肌にたっぷり保湿してきた分、徐々に減らしていったとしても、最終的には何もつけなくなるのですから当然、お肌は乾燥します。
お肌が乾燥することで困るのが、化粧ノリが悪くなることです。
本当は、ノーメイクで過ごしてほしいのですが、そうもいかないから悩みますよね?
肌断食を続けていくと、お肌のトラブルはなくなってくるので乾燥も一時的なものと理解しつつ、どうしても化粧ノリが悪いときの対処法をご紹介します。
ベビーパウダーやフェイスパウダーを仕上げに使う
肌断食を始めて乾燥が気になってきたらまずは、「ワセリン」で対処してください。
ですが、「ワセリン」は、今あるお肌の水分を保護する役割はありますが、「保湿」はしてくれません。
なので乾燥肌にはパウダータイプのファンデーションが合いますので、先ほどご紹介したミネラルファンデーションを使ってください。
ミネラルファンデーションつけても、どうしても気になる方は仕上げに「ベビーパウダー」もしくは「フェイスパウダー」をのせてください。
とくにベビーパウダー、おススメです。
ベビーパウダーといえば赤ちゃんのおしりにつけるイメージがありますが、調べてみると、成分は問題ないですし、最近では、メイクとして人気があるのです。
やはり、ファンデーションはそれだけ刺激があるのと、クレンジングで落とさないといけないので、肌の負担を少しでも軽くしたいと考える女性は、増えているみたいですね。
肌断食中のポイントメイク
肌断食中のファンデーションに関して色々お伝えしましたが、メイクってファンデーションのみでは外に出られませんよね。顔色悪く見えますし。
そこでポイントメイクですが、あくまで顔の一部につけるだけですし、肌断食中、つけてはダメということはありません。
ですが、ファンデーション同様に石鹸で落ちるものが好ましいのですね。
え?そんなポイントメイクあるの?と、思いますよね。案外あります。
まず最近よくドラッグストアで見かけるのが「お湯でオフ」と言う言葉のマスカラやアイライナーです。
石鹸も使わずに落とせるのでおススメです。
アイブロウも、「お湯でオフ」はありますが、なかなかお店で見かけません。
ですが、アイブロウって500円以下の物って、案外夕方には勝手に落ちてませんか?
肌断食中は「絶対落ちない」がメリットのアイブロウは諦めて、安くてすぐ落ちるものにすると良いですね。
そして、チークや、アイシャドウですが、これらもミネラル成分のものがあります。
ミネラルはお肌に負担が掛からなのでおススメです。
口紅、グロスに関しては、オーガニックやミネラル成分でできているものもありますよ。
肌断食中のメイクの落とし方
肌断食中のメイクを落とすのに使ってほしいのが、「石鹸」なのですが、どれでもいいわけではありません。
必ず「純石鹸」を使ってください。
「無添加せっけん」と表記してあるからといって本当に無添加とは限らないので注意して下さいね。
純石鹸の定義は「脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムが98%以上のもの」です。
ちなみに、界面活性剤、香料、着色料、防腐剤などが、ひとつでも入っていなかったら「無添加」と表示ができるそうです。
その純石鹸をしっかり泡立てて泡でメイクを落としてください。指で直接こするのはNGですよ。
特に、目の周りの粘膜は皮膚が薄いので気を付けて下さい。とにかく優しく、です。
そして、朝の洗顔は純石鹸は使わず、水もしくはぬるま湯だけでの洗顔で大丈夫ですよ。なぜなら、夜にスキンケア化粧品を使っていないからですね。
クレンジングを使わない理由
肌断食中のNGとしてクレンジングでのメイク落としがあります。
クレンジングは肌の汚れを綺麗に落としてくれるイメージがあるので、何故ダメなの?と思いませんか。
それは、クレンジングに含まれている界面活性剤が肌本来のバリアまで破壊してしまうのと、優しく指でマッサージしているつもりでも、肌にはけっこうな負担をかけているからです。
界面活性剤とは
ここまで読んで頂いて、「化粧品にはいろんな化学物質が配合されている」という認識を持って頂けたのではないでしょうか。
あなたの使われているスキンケア商品やクレンジング剤の成分を見てみてください。界面活性剤 と書かれてはいませんか?
これからのスキンケア選びの参考にも「界面活性剤」のことを簡単にご紹介しておきますね。
界面活性剤とは界面活性剤は、界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称です。構造としては、1つの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」の2つの部分を持っています。この構造が、本来、水と油のように混じり合わないものを、混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをするのです。代表的なものに石鹸(脂肪酸塩)があります。また、洗剤の他にも、医薬品、化粧品、食品などの成分としても広く使われています。
花王株式会社 製品Q&A界面活性剤とは?から引用
クレンジングや石鹸に使われている理由としては、洗浄力。
化粧水などに使われている理由は、中の成分の分離を防ぐため。なのです。
広く使われているなら問題なのでは?と思いがちですが、界面活性剤が肌への刺激がある。
と言われています。
例えば、食器用洗剤を素手で使っていると、手が荒れたり、化粧品を使って肌荒れが起こったりしますよね?
これらが、界面活性剤の主な原因によるものなのです。
そういった刺激を受けない人もいます。ですが、長年そのまま使用すると、どうなるのかが、まだ分からなので、使わずに済むなら使わない方がいいのかもしれません。
ですが、界面活性は、大きく分けて、「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」があり、天然界面活性剤は、比較的、刺激が弱いとされています。
最近は比較的刺激の少ない界面活性剤を使っていますが、やはり、体に直接つけるものは、少し考えてしまうのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
色んなスキンケアを使ってみたけど、自分に合うのもが見つからない。ニキビや吹き出物が定期的にできる。
など、中々スキンケアでは解決できない人は、一度肌断食をやってみるのもいいでしょう。
ですが、ほとんどの人に一時期、肌荒れが起こります。好転反応ですね。そこで諦めてしまうと肌トラブルは解決しにくくなります。とにかく時間が掛かります。
肌断食に興味のある方は、そういったことを理解して取り組んでみてくださいね。