メイクの方法で、私がよく参考にするのがヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんです。雑誌に書いてある彼女のコラムが好きでよく読んでいます。
彼女は1964年生まれというから、私と同じ50代。私たち大人世代に無理なく、親しみやすいメイク方法やコスメを紹介してくれるので、共感できるのです。
先日、図書館で見つけた山本浩未さんの著書「幸運体質のつくり方」。パラパラとめくって立ち読みすると良さそうだったので、借りてさっそく読んでみましたよ。
本の中でもとくに私が共感した、心に響いた部分7か所をご紹介しますね。
目次
「幸運体質のつくり方」はどんな本?
山本浩未さんの著書「幸運体質のつくり方」は2005年に発行されていますから、いまからすでに13年前。
かなり前の本になりますが、書いてあることは彼女の自叙伝、エッセイみたいなものですから不変的な内容といった印象です。
子供の頃は何も取り柄がなく、お友達が羨ましくて仕方がなかった山本浩未さん。
そんな彼女が、いまでははっきり「私は強運の持ち主ではないけれど、たしかに幸運体質です!」と断言できるほどになった理由、気持ちの体質改善法が書かれています。
15 私の目指すシンプルな暮らし
いつも第一に考えるのは「ムリをしない」こと。見栄を張ったりせず、身の丈に合った暮らしをすることです。
よくワンルームのアパートに暮らしながら、エルメスのバックを買う、なんて話を聞きますが、これは私には理解できない。だって、バランス悪くないですか?
(「幸運体質のつくり方」p69)
私たち昭和40年生まれだと、青春時代がバブル期だったんですよね。多かったですね。ワンルームのアパートに住んでてブランド物のバッグ持っている友人たち。それが普通にステータスっていう感じでしたから。
でも最近は、あまりそういった風潮ありませんよね。
私は昔からブランド物にはあまり興味がないのですが、私がエルメスのバッグ持ってるとしたら、確かにバランス悪い気がします。
金銭的にはもちろん、ほかのことでも無理すると、どこかにしわ寄せがきて苦しくなること間違いなしです。
とはいえ、心のエネルギーになるようなちょっとした贅沢は必要だというのは私も同感。毎日、質素倹約が続く日々だとなんのために働いているのか、心が萎えてしまいますものね。
自分にふさわしいものは、自然とついてくるものなんだそうですよ。それを信じて、日々内面から向上させたいですね。
「幸運体質」といったタイトルに惹かれて、多くの女性が読んだのではないでしょうか。
16 一歩踏み出すことが力に
女性が幸せになるには、「キレイ」が効きます。女性には一番のエネルギーになるでしょう。それぞれさまざま違いますが、その人なりのキレイというものがちゃんとあると思っています。
でも結局は気持ち次第で変われるんです。そういつも感じています。心の持ちようによって、幸せにも不幸せにもなる・・・。
「幸運体質のつくり方」P72
ですよね!女性はいくつになっても綺麗になりたいと心の奥底では思っているものだと思います。
それは20代のときのように細胞の若さが全面に出たキラキラした美しさではないけれども、若いころにはなかった知恵や経験から醸し出された美しさがにじみ出てきたら素敵だな~って思ってます。
それには、やはりそういった気持ちを持たないことには始まりませんよね。
不幸だと思えば不幸だし、今幸せだと思えば幸せを感じられます。
幸せを感じることはいつでも可能だし、「キレイ」をメイクや服などで取り入れることも幸せを感じる私のエネルギーになるのだと思います。
30 自分を楽しくするのは、自分です
いつも「つまんない、何かいいことないかな」と退屈に感じている人がいます。
でも、自分の気持ちを盛り上げることができるのは、結局自分しかいません。
「幸運体質のつくり方」P116
あ~耳が痛いです。というのも少し前まで、自分の幸せをかなり他人に依存していたから。いえ、自分では気づいていなかったのですよ。周りの人が何かしてくれたり、いいことがあったら私は幸せになれると完全に信じていたので。
でも、違ったんですね。山本浩未さんも書かれていますが、「自分を盛り上げるのは自分」なのです。
受け身であるだけではなく、自分が喜ぶこと楽しいことを自覚しておく。そして日々自分を盛り上げる努力を惜しまない。
自分ひとりで楽しい気持ちでいられれば最強ですよね。もちろん、お金をかければいいってものでもなく、ちょっと楽しくなれることってたくさんありますよね。そこんとこ見つけておくのが大切なのです。
自分が自分の声を聴いてあげないから、外部や他人に期待せざるを得ないのだよね~と。そう思い始めてからは、自分が自分の一番の理解者となるよう毎日気づかっております。
32 モノも人も風のように流れて・・・
最近独身女性が自分でマンションを購入すると言う話をよく聞きます。でも私は、今後家は買わないつもり。
「幸運体質のつくり方」P124
一度は憧れの素敵なマンションを買ったという山本浩未さん。でも、生活や仕事、いろんなことは変化していきます。それは仕方のないことですよね。
縛られず、ゆるやかに流れに沿って柔軟に生きていけたらいいですよね。物を持つことは縛られることにもなり、執着にもつながります。
モノを持つ喜びよりも、何もなくても生きていける「タフ」さが欲しい。
これも彼女の言葉ですが、かっこいいですね。
まあ、私も共感しながらも一戸建ての家に住んでいますから。安心をもとめ、モノに執着しまくっていました。でも、それは尽きることがないと感じ始めてから、執着することに気づき、そして手放すように心がけているところです。
34 縁起かつぎが大好きです
私のポリシーは、「いいと思ったことは何でもやる」。扉を開けることだけでもいいから、とにかくやってみる。そのあとは、「さらにもっと進む」努力をしたり、「とりあえず様子を見て、現状維持」または「すっかり忘れちゃう」でもいい。
そして「また、今度」ではなくて、いますぐやってみることも大事かな。
それこそが、運を呼び込む第一歩なのではないでしょうか。
「幸運体質のつくり方」P132
山本浩未さんって、かなり好奇心旺盛な方のようでして、昔は「自分探し」と称してお稽古事をいくつもやっておられたようですよ。
私もけっこう好奇心が強いほうなのですが、飽き性です。子供のころから何一つ続かない人でして、それが自分に自信がない原因のひとつとなっていたのですから、くだらないですよね。
興味がなければ続けられないのが人間本来の姿なのですから、そこんとこで自己嫌悪になってどうするのと昔の自分にいいたい。
続けられなかったことでも、やってみたから自分には合わないと分かるのだし、その後に何かの役に立つことだってあり得るのです。
でも、やってみないことには、自分に合うか合わないかもいつまでも分からないし、いつの日にか役に立つこともないんですよね。だから、やってみてすぐやめたとしても、無駄ではないと今では思えます。やってみただけ、人生が豊かになると思えばいいんです。
「幸運体質のつくり方」を読んだ感想とまとめ
地曳いく子さんとの著書「大人美容」も読みましたが、「幸運体質のつくり方」は生きていくうえでの行動と内面のことが書かれているのに対し、「大人美容」は地曳いく子さんと二人でメイクアップ方法やファッションについて、また更年期世代の女性の共通の悩みなんかが書かれているので、かなり内容は違っていますね。
いろいろな雑誌や本で山本浩未さんの書かれたものを読んできましたが、彼女のヘア&メイクアップアーティストになろうと思った動機や経緯、そしていわゆる成功までの道のりが書かれているのは初めて目にしました。
山本浩未さんのくったくのない笑顔を見ると、苦労なんて彼女にはまったく関係ないように思っていました。でもこの本を読んで、それなりにというよりも、かなり努力してこられた方なのだと感じました。
「幸運体質」とは、もともとそんなに運が良いっていうわけでもなくても、好きなことを前向きにがんばることでも作られるのだな~と。そしてそれはとくに難しいことでもないようです。となると、なんとはなく嬉しく心が軽くなりました。
もし興味を持ったら、ぜひあなたも読んでみてくださいね。