ふと、私のやっているスキンケア化粧品の選び方や使い方ってあってるのかな?なんて思ったことありませんか?とくに鏡を見て、シワやたるみが目立つようになったな~と思ってしまうとき。
シワたるみに効く化粧品とはどういったものなのでしょう?
実はたとえ目の下などのシワたるみに効くといわれる化粧品であっても、使い方が間違っていてはかえって肌の老化を加速するだけなのです。
- 顔のシワやたるみの意外な原因とは?
- あなたの間違ったスキンケア化粧品の使い方は肌老化を加速しているかも?
- シワやたるみに効く化粧品の選び方は?
そんな3つの疑問に答えてくれたのが、あさイチ!で放送された顔のシワの原因やたるみ予防についての特集。まさにスキンケア方法の保存版です。
スキンケア関連の本を多く手がけている皮膚科医の吉木伸子先生が、お肌の悩みについて答えてくれたんですよ。
私も吉木先生の「美肌のひみつ」という本を持っていてバイブルにしています。
吉木伸子先生は、東洋医学も多く取り入れた、体の中から調子を整え、そのうえで、上手にスキンケア化粧品を選んでいく美肌術を推奨されている方なのですね。
ぜひ、この記事を参考に、あなたの常識としていたスキンケア化粧品の選び方や使い方を見直してみませんか?
目次
シワたるみの原因
シワやたるみの対策をするにはまず、その原因を知ることが大切です。
加齢による肌老化がシワたるみの原因と考えられがちですが、実はシワの原因は紫外線による影響がとても大きいのです。さらに、スキンケア化粧品の間違った使い方で肌の老化は加速し、ハリが無くなるのでたるみにもつながります。
長年日光を浴び続けていると、皮膚のシミやしわ、時には良性、悪性の腫瘍が現れてきます。
お年寄りの顔や手の甲にみられるこれらの変化は、一般に加齢による老化と思われがちですが、実は紫外線による慢性傷害の結果であり、光老化は加齢による自然の老化とは異なり、適切な紫外線防御対策により防ぐことができるものです。
紫外線環境保健マニュアル 第2章より
シワの原因は紫外線による影響が大きい
事実、紫外線などの環境因が原因の75%もしめているんだそうです。
30代後半になると、20~30年の間、UVAを浴びてきた結果が、シミやシワとして皮膚に出てくるとのこと。
UVBは肌の表面までしか届かない紫外線で、皮膚が赤くなる原因です。UVAが問題で、皮膚の奥深く届くのでシワの原因になります。
加齢はシワの直接の原因にはなりにくいけど、年齢を重ねることで紫外線の影響を受けやすくなります。
ただし、紫外線は、ビタミンBを作ったり、骨を丈夫にするのである程度は必要です。
紫外線を浴びる場合は、子供で30分程度、大人で15分程度、両手の平を日光に当てるぐらいが目安になります。
間違ったスキンケア化粧品の使い方は、かえってシワを増やす
少しでも実年齢よりも美肌に見られたいと、シワたるみに効くと言われる化粧品を念入りに肌に塗りこんでいる時期が、私にもありました。
とくに肌を乾燥させないように化粧水を必死で何度も重ね塗りしていたものです。でも、これって、無駄なのですね。
他にも、吉木伸子先生のお話には、私の常識と思われる化粧水の使い方では効果がなかったり、かえって肌に悪かったりといったことがたくさんありましたよ。
- 化粧水をお肌に浸透させようと、肌に抑えこむのはよくない。
- マッサージ効果を期待してのことでしょうが、化粧水をつけながら上に肌を引っ張るのもよくない。シワの原因となる。
- 化粧水を2度づけしても肌の乾燥には関係ないと医学的に分かっている。
- 洗顔後すぐに化粧水をつけるのも医学的に乾燥を防ぐなどの意味はない。
- コットンを使うと、繊維で肌を痛める。(繊維が肌に刺激を与えるので直接手を使ってお化粧水をつけるほうがよい)
吉木伸子先生、ここまで化粧水とお肌の乾燥は関係ないとか化粧水の2度つけは意味がないなど、はっきり言い切ってらしたので、すごい!と思ってしまいました。
佐伯チズさんの美容本で読んで、化粧水をたっぷりふんだんに使うことを実行していたけど、まったく私のシワもシミ、そしてたるみも改善せず、かえって悪化した理由がここにあったのですね。
正しい化粧品の使い方が、シワたるみといった肌老化を緩やかにする
気になる肌の悩みを解消するには、上記の間違った化粧品の使い方を改めます。
そのうえで紫外線対策を行い、高価なものでなくとも化粧水・保湿クリーム・日焼け止めなどの正しい使い方により改善される可能性も高くなりますよ。
肌荒れ対策の基本は、「洗顔」「保湿」「日焼け止め」です。この3つを行えば、特殊な治療や高価な化粧品を使わなくても、肌荒れ、シミ、しわなど、皮膚の老化スピードを緩やかにすることは可能です。
女性の健康推進室 ヘルスケアラボ より
皮膚の老化が緩やかになれば肌のハリも保たれるので、たるみ予防にも効果が期待できますよね。
シワたるみに効く化粧品の選び方
ハリを無くし、肌のたるみの原因ともなるシワに効果的といわれるスキンケア化粧品の選び方の目安です。
- 化粧水ではリン酸アスコルビルが入っているもの
- 美容液では、レチノールを含んだものが有効
- シワの原因は乾燥ではないのでスキンケア化粧品選びなら、化粧水よりもセラミドの入った美容液のほうが効果的
シワたるみに効く化粧品の使い方
代表的な4つのスキンケア化粧品の、シワやたるみの改善や予防に効果的な使い方です。
- 化粧水
- 保湿クリーム
- 日焼け止めクリーム
- パウダーファンデーション
化粧水の使い方
- 500円玉くらいの量の化粧水を手に取る。
- 頬から口や目の周り、額と順に軽~くおさえる程度で完了。
化粧水を肌につけたり、スキンケアをするときによくやりがちな自己流マッサージ。自己流マッサージは、顔のシワやたるみの原因になるのでおススメできません。
美容本にはシワやたるみに効くという、たくさんのマッサージの方法があるけれど、あれも逆効果だったのかも?と思うと、ゾッとします。というのも、肌に良かれと思ってセルフマッサージを必死でやっていた時期があるからです。
エステのマッサージもやめたほうが良いのか?という質問では、エステでの軽いマッサージなら有効との答えでした。
保湿クリームの使い方
- 保湿クリームは、第一関節にのる程度の量で充分。
- 目の下のたるみやほうれい線に軽くたたくように塗るだけ。
- 保湿クリームは、2度付けもOK。
化粧水と保湿クリームのスキンケアを1分ぐらいで 終わらせるのが理想。長くなると、顔の皮膚に負担をかけシミやシワの原因になるので、気をつけたいですね。
日焼け止めの使い方
知っておきたい市販の「日焼け止め」に表記されている意味と効果の目安は次のとおり。
- SPFの表示⇒UVB(皮膚の表面まで届く紫外線対策)
- PA++の表示⇒UVA(皮膚の奥まで届く紫外線対策)
- 通常SPF30ぐらい。PA+++で外出2時間程度に有効
【日焼け止めの塗り方】
- 日焼け止めが液体の場合、顔全体で500円玉くらいの量
- クリーム状の場合は真珠粒の大きさでよい
- 頬や鼻など高いところは2度付けする
- 2~3時間に1度付け直す必要がある
- 日焼け止めを塗ってから15分ほどして外に出たほうがよい。
パウダーファンデーションの使い方
- フェイスブラシ、もしくはパフにパウダーファンデーションをとる。
- 頬、Tゾーン(おでこと鼻筋)を塗ります。
- 口まわりには、フェイスブラシやパフに残ったパウダーをのせる程度でOK。
パウダーファンデーションは紫外線防止になる
リカコさんが、「パウダーファンデーションにUVカット機能のあるものありますよね?あれならどうですか?」と尋ねたら吉木伸子先生が、「はい、紫外線対策になります」と答えられていました。
※パウダー系のファンデーションなら、紫外線を拡散するので紫外線対策には効果的なのです。
シワたるみにセラミド化粧品が効く理由
吉木伸子先生はなぜ、セラミドを補うべきだといつもおっしゃるのか。そこのところの説明がなかったので、気になって調べてみましたよ。
セラミドは水に溶けない脂質のこと。体の水分と角質層にある「セラミド」と結合してお肌がうるおいます。うるおいによって、しわやたるみが軽減されます。セラミドは素晴らしい天然保湿成分なのです。ただし、残念なことに加齢によって減少するので、外からセラミド成分を含む化粧品で補ってあげるとよいのですね。
また、いくら化粧水でお肌に水分を与えたとしても、セラミドが不足していれば水分は蒸発してしまうだけなので、セラミドを化粧水や美容液で補うことが大切です。
スキンケア化粧品に含まれる美容成分にもいろいろありますが、中でもセラミドが注目されている大きな要因。
それは、人の肌に存在するセラミドは、もともとがお肌の一番外側にある角質層にあるものだから。つまり、肌の奥深くにまで浸透しなくても、お肌に塗ってあげるだけで、その効果が期待できるから。
セラミドがスキンケア化粧品に含まれているかどうかは、「セラミド2」とか「セラミド3」といった表記が成分表に書かれています。購入する際には、箱に記載してある成分表を見てみると確認できます。
肌のセラミド成分を失わないクレンジングの使い方
お肌のうるおいに欠かせないセラミドは加齢でも減少すると言いましたが、そのほかにクレンジングによってもセラミドが失われてしまいます。
クレンジングの際は、こすらずささっと終わらせるのが肌のしわやたるみを引き起こさないコツですね。少々、お化粧や汚れが肌に残っていても、肌にはターンオーバーといって、古い角質が汚れといっしょに自然と落ち去る仕組みになっています。なので、皮膚科医の先生方の書かれた本を読むと、あまり気にする必要はないと書かれています。
クレンジング剤は、洗浄力が強いオイルタイプよりも、マイルドなクリームタイプやジェルタイプのほうがオススメです。
セラミドが入ったスキンケア化粧品ベスト3
スキンケア化粧品はいろんな種類が数多く出回っているので、選ぶのに迷いますよね。
そこでもし、顔のしわやたるみが気になるのであれば、セラミドが入っているかどうかを、ひとつの選択基準にしてみてはいかがでしょうか。成分表示を見れば一目瞭然なので、迷ったときにはオススメです。
私が今までに探して使ってきて、いいなと実感できた、セラミドを含むスキンケア化粧品3つをご紹介しますね。
【1位】アヤナス
セラミド2がローション、エッセンス、クリームとすべてに入っているのでオススメです。
高濃度セラミド成分をうたっているだけのことはありますよね。セラミドにも種類がいろいろありますが、ヒト型セラミドを配合されていますよ。ヒト型セラミドは、人の髪や肌に存在するセラミドと同じ形をしているのだそうです。だから、肌が敏感な人でも使える成分と言われていて安心なのですね。
アヤナスはオルビス系の敏感肌用基礎化粧品。オルビスは以前使っていて私の肌に合っていたので、抵抗なく購入して使用しています。
嗅覚って、五感の中でもっとも幸せを感じさせてくれる機能だと言われています。そろそろ更年期突入しそうな私は、毎日使うものだからこそ、そんなところにも敏感です(笑)。
【2位】ヒフミド
ヒフミドは、小林製薬のスキンケアなんですね。製薬会社のスキンケアなので信頼があるし、私もトライアルセットを使ってみたけど、保湿効果も実感できました。それでリピーターも多く、もはやロングセラーになってます。
ヒフミドはその名のとおり、アヤナス同様に人型セラミドが配合されているんですよ。もちろん、ヒフミド全シリーズに。
お値段の安いセラミド化粧品は合成セラミドや合成疑似セラミドを使っていることが多いんです。人型セラミドだとそういった合成セラミドの3倍の保湿効果っていわれています。というわけで、ヒフミドの本体価格も、まあそれなりのお値段です。(でも、アヤナスよりはお安い・・)
セラミドがウリのヒフミドで好きなんだけど、ただね、無香料なだけに、私には物足りないのです。あと、容器がシンプルなのも物足りないの。。
アヤナスだとアロマのような香りが楽しめるし、容器も赤でかわいいんだけど。
【3位】メディプラスゲル
吉瀬美智子さんの「余計なことはせず、オイルフリーのクレンジングでメイクを落としたら、化粧水&美容液のオールインワンを塗るのみ」というコメント。雑誌『からだにいいこと』で読んでから、女優さんもオールインワンって使うんだぁ!と、がぜん興味をもった私です。
使用者の声をもとに、度々リニューアルされるのがメディプラスゲル。
美肌の湯で有名な出雲・玉造(たまつくり)温泉の温泉水がベースっていうのがいいですね。温泉入るとお肌スベスベになりますもの。
洗顔後にこれだけ、ということは、お肌をこする回数が激減するという点も魅力です。プッシュ式で楽ちんなのも好き。
以前は、べたつき感が気になったり、量が多すぎたりこすり過ぎると、ポロポロとダマになるのが嫌でした(-_-;) 2016年5月リニューアル時にかなり改善されていたのですが、もうちょっとといった感じだったのです。
それもその後のリニューアルでは改善されています。顔にたっぷりつけてみたのですが、ポロポロしたものを感じなくなっていてびっくり!なんだか、パックをしたような心地よさになりましたね。
セラミドはストレスでも減少するんですね。だから、メディプラスゲルに含まれているのも、肌なじみが良く浸透しやすい人型セラミド。
以前のメディプラスゲルには、セラミドEOP、セラミドAPとセラミドNP配合でした。それがリニューアル後は、さらにセラミドNGとセラミドAGも加わって5種類の人型セラミド配合となっていますよ。セラミドに力入ってますね。
■メディプラスゲルはオールインワン好みの方にはオススメ⇒メディプラスゲル (楽天にて)
まとめ
「美肌のひみつ」の著者、吉木伸子先生が答えてくれた顔のシワたるみの原因や予防策。そして肌の乾燥を防ぎ、うるおいのある美肌になる化粧品成分とは?
私が常識と思ってやっていたスキンケア化粧品の使い方が、意外にも間違っていたと気づく。
シワやたるみの原因
・シワは加齢よりも、紫外線などの環境因が75%の原因。
・ただし、紫外線は、ビタミンBを作り骨を丈夫にするなどの働きがあるので、大人でも15分程度は日光を浴びたほうが良い。
間違ったスキンケア化粧品の使い方は、かえってシワを増やす
・化粧水をつけるときは肌を抑え込まない、引っ張らない。
・コットンの繊維で肌を痛めることもあるので注意。
正しい化粧品の使い方がシワたるみといった肌老化を緩やかにする
・高価な化粧品でなくても正しい使い方をすれば、肌老化はゆるやかになる。
シワたるみに効く化粧品選びの目安
・化粧水はリン酸アスコルビルの入っているもの
・美容液はレチオールを含むもの
・セラミド美容液
シワたるみに効く化粧品の使い方
化粧水の使い方
・使う化粧水の量は、500円玉程度の量
・自己流マッサージはしわの原因となりやすい(たまに、エステなど専門家にやってもらうのであれば有効)
保湿クリームの使い方
・保湿クリームは少量を、目の下やたるみ、ほうれい線に軽く塗る程度でよい。
・時間をかけたスキンケアは肌のシミやシワの原因となるので、1分程度で行う。
日焼け止めの使い方
・液体の日焼け止めは500円玉くらいの量で、クリーム状だと真珠粒ていどの量。
・2~3時間に1度塗りなおす。
パウダーファンデーションの塗り方
・パウダーファンデーションは、頬とTゾーンに塗る。口まわりはフェイスブラシやパフに残ったパウダーで良い。
・パウダーファンデーションは紫外線防止になる
シワたるみにセラミド化粧品が効く理由
セラミドは肌の天然保湿成分だから。加齢で減少するが、肌の一番外側にあるために外から補いやすいのが特徴。外側から補うには、化粧水や美容液にセラミドが含まれている化粧品を選ぶとよい。
肌のセラミド成分を失わないクレンジングの使い方
肌の角層にあるセラミドは、クレンジングでも失われやすいので、さっと終わらせるのがコツ。
お化粧が少々残っていようと、肌のターンオーバーにより古い角質に混ざって肌の汚れとともに落ちるので、あまり気にしなくても良い。
クレンジング剤は、洗浄力の強くないクリームタイプかジェルタイプが好ましい。